1995年07月06日

7月6日 さよならプラットレス 

◆修道院を目指せ!

今日はプラットレス最後の日。昨日連れに約束したとおり、修道院までロングロングハイキングに行くので、少し早めに7時半起床。8時朝食。今日は2人、2人、4人、私たちの4組という、今までになく大勢でのご飯だった。さっさと出かける用意をして、9時15分にはホテルを出て、ご用達スーパーでランチのお買い物。9時半、買い物を済ませて、いざ出発!

 村はずれのフォレストパークホテルまで来て、道路標識に修道院の名前があるのを確かめて歩き始める。分かれ道には一応表示があるので安心だ。ついでに目的地までの距離もわかるしね。修道院まではこっから5キロかぁ。いけるいける!

 なんて軽く考えていたが、大きな間違いだった。確かに大体の距離は5キロだが、実際の道路は同じ様なくねくね道が延々と続く。さぁこのカーブを越えたら、なんか見えるぞって思ってがんばって歩くと、また同じような景色の同じようなカーブの繰り返し。もう勘弁してよ…。(:_;)

 それに、この道路は、人が歩くようには出来ていないし、ましてやここを歩くという発想が元々ない様で、時々私たちを抜かしていく車も、この人たち何してんのって感じだった。

 やっと修道院まで2キロという表示が!半分をすぎたと思うと、俄然元気が出てくる。しかし、そこからまたすんごく遠かった。2キロって言ったじゃんと、ブーブー文句をたれながら歩く。途中に感じのいいキャンプ場があった。

 まだそれから少し行くと、ちょうど谷を見下ろせた。おーあそこにものすごい落差の滝が見える。車で通っていたら、ちょうど道路の死角になっていて、見落としてしまうような景色だったので、歩いてきて、とても得した気分になった。

 それからまだもう少し歩いて、12時やっと目的の修道院にたどり着いた。2時間半かかった!!しんどっっ!!(>_<)これは絶対5キロなんかじゃなかった!体感距離としては10キロは歩いた気分だ。


◆修道院見物

 修道院は、改修工事の真っ最中。2時間半かけてきたけど、見学できそうにないみたい。でも階段を下りてく人がいる。一緒に降りてくと、礼拝所があった。ここは見ることができたので、とりあえず来た甲斐があった。ほっ。

 中はとってもきれいだ。若い神父様が祭壇のほこりを掃除をしていた。ここで修行してるのかな。やっば禅寺みたいにお掃除も修行のうちなのかな。しかし、礼拝所は小さくて、特別な美術品があるわけでもなく、礼拝してるわけでもないし、それ以上奥まで入れる様子もない。もう見るものがなくなって、長い時間かけて歩いてきたものの、すぐ出てきた。

 さて帰りますか。と、元来た細い階段を登り始めたら、上から神父様を先頭に、爺さん婆さんご一行様がやってきた。巡礼ツアーかな?階段が狭いので、ご一行様が通り過ぎるのを待つ。

 降りてくる人にアローとか挨拶してたら、一人のおばあちゃんに、まあーなんてかわいいおチビさんなんでしょうという感じで、ほっぺをなでなでされてしまった。いや、あの〜、おばあちゃん、わたし子供じゃないんですけど…。

 ご一行様をやり過ごして階段を上り、せっかく来たんだからと、上から修道院の外見を見物する。さぁもう見るもの見たし、さっきのキャンプ場でランチにしよう!

 キャンプ場には丸太のテーブルセットがいっぱい。その中の一つに陣取る。ハム、キュウリ、チーズをはさんだサンドイッチと、デザートはオレンジだ。んーーー運動した後のご飯っておいしいね。それに景色も抜群だから、おいしさ倍増だ。

 木々にはいっぱい鳥さんがいたので、早速双眼鏡を取り出しバードウォッチング。鳥さんはとってもかわいかった。ところが、疲れていたのと、おなかもいっぱいになったこともあって、ものすごく眠くなってきた。こりゃこりゃ。こんな所で眠り込むわけにはいかんぞ。1時、出発する。


◆やっと帰ってきた…

 ご飯も食べて休憩したけど、疲労はたまりにたまっている。足はもうだるくてだるくて。お尻まで痛くなってきて、もう最悪。でも、帰りは下りだったのでフォレストパークの前のベンチまで、なんと一時間で降りてきてしまった。行きは2時間半かかったのにね。とりあえずベンチで休憩し、脱力するわたし。ボロボロなのはわたしだけかと思っていたら、さすがの連れも足もお尻もパンパンだって。だよね。

 さぁホテルまではもうひとがんばりだ。帰る道すがら、いつものスーパーで明日の食料を調達する。移動の前は食糧調達は必須だ。新しい土地では、すぐにスーパーを見つけられないかもしれないし、何しろわたしがすぐおなかがすいちゃうから。定番のオレンジとパンと、もうひとつ買わなきゃ。今日食べに行くつもりの、いつものレストランのお父さんのための、お別れのプレゼントを買うのだ。

 お父さんがよく料理を作るついでに、お酒をガーガ〜飲んでいたので、プレゼントは「やっぱお酒でしょ」ってことになり、ブランデーを買う。プレゼントを包装したかったが、洒落た包装紙も売っていなかったので、しょうがなく持っていた新聞紙で、それらしく包んだ。

 3時やっとホテルに帰り着く。それからついついウトウトしてしまったけど、寝ちゃだめ。明日移動するから、軍資金を調達しとかきゃ!!あわてて3時半両替に行く。ついでに何かお土産も買おうと思って、銀行のお向かいにある、雑貨屋さんに入る。

 すると店番のおばさんにぺらぺらと話しかけられた。咄嗟のことで、????状態で固まっていたら、連れが来てくれた。よく聞いてみると、あんまり長くいるので、ここに両親がいるのかと聞かれていたのだった。やっぱりわたしたち子供だと思われていたみたい…。無事両替もお土産も済んだので、ホテルに戻って、さすがにお昼寝モードに突入する。


◆別れの挨拶

 6時、お昼寝から復活して、シャワー浴び、ついでにお洗濯もする。明日移動だけど、下着くらいなら一晩で乾いちゃうからね。6時50分下に降りて、金子パパに精算してもらう。「明日は早いから、食堂に朝御飯を出しておいてやる。」と言ってくれたので、お願いする。

 すると、ロビーに連れパパがいた。金子パパのお友達で、わたしたちがつけたあだ名が「連れパパ」。金子パパがデプッとして、ふてぶてしい感じなのに、連れパパは小柄で物静かで痩せ型で、二人はとっても正反対。小さいときからの幼馴染って感じだ。

 そんな連れパパは、わたしたちが支払いをしている様子を見て、わたしたちにお別れの挨拶をしてくれた。「これからの道中気をつけてね」って。もう感動!!(T_T)旅人の私たちに愛着を持って挨拶してくれて、ほんとにうれしかった。

 だけど感動したのは、それだけじゃなかった、なんと連れパパは、わたしたちに、ものすごーーーーく美しいクイーンイングリッシュで話しかけてくれたのだ!!ギリシャでは年配の人で、英語しゃべる人はいなかったから、私たちは、連れパパがギリシャ語しかできないと思い込んでいて、いつもギリシャ語でカリメーラって挨拶していた。その連れパパが、クイーンイングリッシュ!感動しつつも、限りなくびっくりした。

 7時。プラットレス最後の夜は、やっぱりお父さんとこに、行かなきゃね。プレゼントを持って、今日もいつもの道をてくてくと、お父さんの店に行く。今日で最後のディナーは、やっぱりトラウトにした。そしてワインは、わたしお気に入りの甘口の白ワイン、「セントパンテレイモン」で締めくくった。今日もジェイムズは合いも変わらずかわいく、そしていつものように、お料理はおいしかった。

 8時半ようやく腰を上げ、お父さんにブランデーをプレゼントする。そしたら、お父さん「ちょっと待ってろ」と言い、小瓶のブランデーを2本ずつお土産にくれた。そして、「また来年おいでね。」と言ってくれた。とても嬉しかった。でもお父さん、来年もまたここに来るのは無理なんだよ。そう思ったら、わたしはとっても悲しくなって、あんまり寂しくなって、満天の星空の下、おいおい泣きながら帰った。ほんとうにほんとうに悲しかった。



1995年07月05日

7月5日 がっくりきたけど、でも…

◆パパ、ひどい…(;_:)

 7時50分起床。昨日シャワーも浴びないまま寝てしまったのでシャワー浴びる。8時40分、朝食を取りに下に降りる。今日も泊り客が私たちだけなので、誰も出てきてくれない。さて、どうしたものかと、しばらくボーとしていたら、9時頃お母さんがやっと気付いてくれて、用意してもらう。

 9時50分頃部屋に戻ってでろでろ。連れがわたしに「パパにレンタカーのこと聞きに行ってー」とごねる。おととい、パパに英語が通じなくって辛い思いしたし、昨日もパパの態度がよくなかったし…。すごぉーく嫌だったけど、連れがしつこく「聞きに行って」というので、仕方なく下のレセプションをのぞきに行く。

 こわごわ覗いてみる。いない。もう一度よく見る。やっぱりいない。なんとパパがいない!!そしてパパの車もない。ゲゲゲゲ。またリマソールに行ったのか!そうなのだ。やっぱり金子パパは忘れてたのだ。わたしたちの頼みなんて。これには連れもわたしも超がっくし。

 とにかくわたしはお洗濯する。その間連れはショックのあまり、ベッドにのびている。洗濯が終わって、テラスにお洗濯物を干していたら、急に連れが、ガバッって起きた。レンタルバイクをしているビレッジレストランに、レンタカーはないかだろうかって。まだ10時35分。今からだったら、午後から借りて、出かけられるかも♪早速連れはビレッジレストランへ。どうかなぁ、あるかなぁ。

 11時ごろ、連れ戻る。やっぱりレンタカーはなかったということ。すっかり気落ちしてしまった連れは、またまたベッドにふせってしまう。かわいそう…。連れがこんなに落ち込んでしまったのは初めて見るので、わたしはどうしていいかわからない。とりあえずこのままそっとしておこう。

◆パパ帰ってきたよ('_')

 結局レンタカーも借りれなくって、今日はお出かけできなくなってしまったので、わたしはテラスで日記をつける。しばらくすると、お母さんがメイキングに来てくれたけど、私たちがいるので何もせずに帰ってしまった。

 11時50分、連れ、本を取りだして読んでいる。わたしも調子よくたまっていた日記を書き続ける。しかし、途中からペースダウン。何日もためていておかげで細かいことを忘れてしまっている。つまづきながらも書き上げて、やっと落ち着いたのが1時半。連れは、まだまだふくれているので、わたし1人でランチのお買い物に行く。

 ホテルを出たら、パパの車がある。おーー帰って来てるじゃん!連れに知らせなきゃ。その前にとにかくお買い物に行って来よう。買い物はいつものご用達スーパーで済ませる。ついでに両替してもらおうと思って、レジのおばあさんに両替して、と言ったら、奥にいる、おじさんを呼びつけた。おじさんお昼寝してたみたいで、ねぼけていた。ごめんね、起こしちゃって。

 お買い物から帰ってきて、フロントから中を覗いてみると、やっぱりパパ帰ってきてる。今からでも遅くないと思って、連れにパパが帰ってきていることを言ったが、ふーんと言ったきりで素っ気ない。

 もう2時にもなろうとしているから、今日はいまさらレンタカー借りてもしょうがない。でも、ニコシアに行くまで、あと2日あるから、明日借りればいいのになぁって、わたしは思った。しかし金子パパのあまりのいい加減さに、連れもパパと交渉する気が失くなっちゃったみたい…。


◆ショックだよね(T_T)

 2時ランチタイム。連れはわたしが買い物に行っている間に、飲み物とかランチの用意をしておいてくれた。久々にキュウリとハムでオープンサンドにした。デザートは昨日のパウンドケーキを食べた。結構おいしかった。オレンジも買って来たが、パウンドケーキでお腹がいっぱいになったので、お取り置き。

 食べ終わると、また連れは、ベッドにのびてしまって動かない。一生に一度あるかないかという大旅行で、もう二度これないかもしれないという土地で、見たいと思っていたものが見れないというショック。たぶん連れのショックはそういうものだと思う。
 
 わたしだって行けないことはショックはショックなんだけど、連れほど修道院に行きたいとは思っていなかった。それに、レンタカーはお金もかかる上に、危ないと思っていたので、「あらそう、しょうがないね。」ぐらいの程度で済んでいたのだ。それよりも、金子パパが私たちをないがしろにしているみたいで、そっちのほうがわたしはショックだった。

 結局もうパパにレンタカーのことを頼まないみたいだし、日記も書いちゃったので、今度はお裁縫する。そのうち連れも起き出して、わたしのお裁縫を見ていたが、ガイドや地図を持ってきて、ラルナカ研究を始めた。ちょっとは、立ち直ってきたかな?


◆お裁縫タイムと提案

 わたしはどしどしと縫っていく。ところが縫っているうちに今度は袖口が小さいことに気付く。ぎゃーーーまた失敗した!もう嫌だ。わたしがぎゃあぎゃあわめいているので、連れも心配してくれて、相談に乗ってくれる。

 結局、袖下にスリット入れることにした。これで解決。袖下にスリット入れて、首回りの感じを連れに見てもらう。いいところに落ち着いて、縁をかがり縫いする。着てみる。やったぁいいかんじだぁ。後はスリットの始末をするだけ。裁断は失敗するわ、袖は小さいわ、紆余曲折の末ここまでこぎつけました。

 でも、よく考えたら、型紙もメジャーもない状況で、ここまできたんだから、結構たいしたもんじゃん!ジャケットの前はチョウチョ結びにしようと思っていたが、ボタンかけにしようと考え直す。バラの形のボタンを何個か作った。その間、連れは黙々とラルナカ研究。連れも持ち直したようで、お話も多くなった。よかった。

 そして、わたし連れにとうとう心に秘めていたあることを提案する。わたしがお裁縫してる時、連れがいろいろ資料を広げていたので、その資料を横目で見ながら考えてたこと。

 「遠い修道院には行けないけど、近くの修道院なら歩いていけないかなぁ。この間何回も滝まで行ったし、旅の間に、わたしもいくらか体力も付いているから、わたし頑張って歩くよ。」

 念のため地図で確認すると、近くの修道院までは5〜6キロくらい。それくらいなら、カレドニアンフォールに行くのとあんまり変わらない距離だ。「ほんとに大丈夫?」と言いながら、連れは嬉しそう。連れが機嫌を直してくれてよかった。わたしもとってもうれしい。


◆今日のディナー

 さて、あさってにはここを離れるので、つい気になって荷物を広げていたら、もう7時半。慌ててアダムスパパのタベルナに行く。今日はメッゼにしようと思っていったのに、何と休みではないか。バスが来ないと思って現金な店だ。さぁーて、どうする?!もう時間が遅いから、いつものお父さんの所は行けないし…。ということで、お父さんの店に行く途中にある「カレドニア」に入る。

 またまた、人物観察。ウエイトレスのおねえさんがピチピチパンパンのお尻で、顔が白かった。ウエイターさんは眉毛がつながっていた。後ろの席の3人組アホのように食べて口論していた。ビジネスマンらしい。

 で、今日はスティファドを頼んだ。付け合わせにポテトとご飯みたいな形のショートパスタがついていた。相変わらず、付け合せだけで一品くらいあるので、もう一品は軽くサラダにした。

 そして、今日の赤ワインはめちゃくちゃおいかった!!あんまりおいしくて、弱いくせに、連れと同じく3杯も飲んでしまった。でも、ワインとの相性がよかったせいか、酔っぱらってのびちゃう事もなかった。わたしすっごく上機嫌!連れも一緒に上機嫌!

 二人でニコニコ太陽さんのようになって、ホテルに戻る。しかーーしこのまま寝てはいけません!明日修道院ハイキングでくたばっちゃうと、大事な荷造りがでません!そうなったらやばい。今日のうちにしてすませてしまおう。

 ぐちぐち詰めては出して、としているうちに、結局11時頃までかかってしまった。出来上がったバックパックを試しに背負ってみると、なんか荷物も始めよりずいぶん軽くなった気がする。単に背負って歩くだけの体力がついたのか!明日はがんばるぞ!おーー!!

1995年07月04日

7月4日 別犬ジェイムズ

◆今日は病気療養

 7時半起床。昨日あれだけ痛かったのに、胃の調子はいいみたい。回復してよかった。旅先で本当に病気になったりしたら大変だ。それにしても、ここんとこ調子が悪い。やっぱ旅の疲れがでてるのかなぁ〜。それとも単なる夏バテか?

 もう8時半だ。下に降りて朝食。連れは昨日わたしの調子がすごーく悪かったのを気遣ってくれて、今日はゆっくりお休みの日にしていいよと言ってくれた。どうもありがとう。ご飯の間に部屋のメイキングも終わっていたので、連れのお言葉に甘えて、わたしは再度睡眠状態へ。

 お昼頃起きて、ランチを買いに行く。わたしの胃の調子に合わせて、軽くメロンとパンで軽く済ます。パンは、一日経っていたけど柔らかくておいしかった。メロンは、今までと違う種類だったが、よく熟れていたので、すごくおいしかった。いつもバカうまです。

 デザートにヨーグルトとフルーツケーキを一切れ買ってきたが、メロンでお腹いっぱいになってしまったので、ケーキは置いておく。お腹もいっぱいになったら、なんだかやる気が出てきた。前から作ろうと考えていた、ワンピース作りに挑戦する。


◆ワンピース作りに挑戦す

 連れとデザインなどを相談し、こんなもんだろうと裁断したら、なんとまったく見頃の目測を誤っていた。頭からかぶって脱ぎ着できるように、ゆったりと作るだったのに、ずいぶんタイトに裁断してしまったのだ。げーーどうする!これじゃ、どうしてもファスナーが必要だ。
 
 しかし、こんな山奥じゃファスナーは売ってないし、仮にニコシアで買えたとしても、ミシンがない…。どう考えてもワンピースが作れないことがわかり、二人とも途方に暮れてしまった。

 すると、連れが前開きにしたらと、アドバイスしてくれた。前開きにしてもワンピースはつくれないが、半袖ジャケットならできるかもしれない。よしジャケットに変更だ。がんばるぞ。

 3時40分もうパパも帰っているだろうと言うことで、連れが様子を見に行くとパパが帰ってきていた。早速レンタカーのことを頼みに下に降りる。だが、パパは眠たい眠たいと言うばかりで、私たちの話をちゃんと聞いてくれない。そして「後で電話しといてやる」と言って、さっさと寝に行ってしまった。「大丈夫かいな」とすごく不安になる。とりあえずパパの言葉を信じるしかないね。なんとなく釈然としないまま、私たちはロビーに残る。

 気を取り直して、今後の旅の計画を練る。7日にニコシアへ移動するのだが、むこうでの時間を多く取ろうと思い、朝一番の5時半のバスで行くことに決めた。すると、パパにつられて、またまた眠くなってきた。わたしもお昼寝する。連れはレンタカーのことが済んで気が晴れたのか、やる気満々でお散歩へ。


◆ワンピース改めジャケット作り

 眠くはなったのだが、レンタカーのことやジャケットのことなんかが頭に引っかかって、結局うつらうつらしただけで、起きてしまう。さて、それじゃワンピース改め、ジャケットの作成に取り掛かると致しましょう。

 もう後がない!失敗は許されないぞ!Tシャツを当てながら、慎重に裁断する。ジョキジョキジョキ。んーーうまくいきました。そうだ首周りはどうしよう。丸首かVかどっちがかわいいかなあ。と悩んでいたら、5時散歩に行っていた連れが帰ってきた。

 連れは、未開の地を探険しようと思ったけど、結局昨日の滝に行ったらしい。そしたらそこでイスラエル人のご夫婦に出会ったという事。だんなさんはでっかくて馬面でお髭さんもじゃもじゃ。奥さんは黒髪で普通くらいの背で、もんぺみたいなズボンをはいていたらしい。

 はじめ「イズラエルから来たんだ」といわれた時、連れは「イズラエル」という英語の国名が、とっさにどこの国のことなのかわからなかったらしい。イスラエルって国が日本とって身近でないから、「イズラエル」って単語がピンとこなかったんだって。わたしもイスラエル人に会ったことがないから、一緒に行けばよかった。残念

 そんな連れのファーストコンタクトの話が一段落ついたので、わたしの目下の悩み、ジャケットの首周りのデザインについて相談する。襟をつけるわけでもないし、涼しげだから、Vに決定する。

 よしそれじゃあVの首周りで裁断して、裁断終了。調子に乗って袖口と肩を縫う。でも、あんまり根を詰めてまたしんどくなっちゃってもいけない。それにそろそろご飯の時間なので片付けて、6時半出掛ける。


◆ジェ、ジェ、ジェイムズ!?

 今日はお父さんの所へ。ジェイムズを見てびっくり!ジェ、ジェ、ジェイムズ!?あんた、どうしたの?なんと、すっかり毛を短く刈られていて、別人ならぬ別犬なっていたのだ。こんなに短くしなくてもいいのにって言うくらいの丸刈り。お父さん…。やる時は徹底的なのね。(>_<)

 私たちが来たのを見て、お父さんは逢えなくて寂しかったよと言ってくれた。お父さん大げさだよ。一日来なかっただけじゃん。でも、そういってもらえると、わたしたちも常連さんの気分になって、少しうれしかった。

 今日のピタピタパンは、いい頃合いで焼けていた。んーーおいしいです。辛口の白ワイン、「アフロディーテ」を飲んだが、さらっとして飲みやすい。そして、今日のメインはラム。お肉は炭火焼だとグッとおいしくなるね。日本ではラムなんて一度も食べたことなかったけど、今ではすっかり大好物。ほんとおいしい。

 二人してカボガボ食べつくして残った骨は、別犬ジェイムズに進呈する。ジェイムズったら、バァーと飛んできて骨をバリバリって食べちゃった。イヌの噛む力ってすごーい!丸刈りにされても、噛むパワーは落ちないのね。

 そんなことしながら、二人してゆるゆるとディナーを頂いている間、親子連れがやってきた。ママ、お姉ちゃん、僕ちゃん、謎の東南アジア系の女の人という構成だ。お母さんがコーヒーを飲んだだけで帰ったのだが、その間お姉ちゃんと僕ちゃんは、ジェイムズと大遊びしてた。ジェイムズも僕ちゃんを追っ
かけたりして楽しそう。

 連れと観察した結果、謎の東南アジア人は、子供達のベビーシッター兼メイドさんってことで落ちついた。お父さんも僕ちゃんをかまっていた。子供好きなんだね。ん?!ちょっと待てよ…。もしかしたら!!お父さんは私たちを子供だと思って、かわいがってくれているんじゃなかろうか!そうかも知れない。だから、いつもいつも気前よく、まけてくれるのか。


◆念願のスイカにありつく

 さて、お腹もいっぱいだし、そろそろお暇しようかと思っているところに、お父さんが、サービスだよと言ってスイカを持ってきてくれた。わぁお父さんありがとう!スイカ食べたかったのよぉ。

 いつもお昼に食べているメロンは、いくら大きいといっても、なんとか二人で食べきれる大きさだが、スイカときたら、わたしの頭より大きいのばっか。とっても二人で食べきれるような大きさではなかったので、食べたくても買えなかったのだ。

 待望のスイカは、甘くてとってもおいしかった。余りのおいしさに食べ尽くしたら、今度は体が冷えてきて、ちょっと寒くなってしまった。8時40分チェックをしてもらう。今日は7ポンド。絶対安い。お父さんほんとに商売する気あるんかいな。

 ホテルに戻る。まだシャワーも浴びてないけど、なんだか眠くて眠くて。わたしもあんまりお昼寝できなかったし、連れはお昼寝なしで、滝まで強行お散歩に行ってお疲れモード。そんなこんなで、二人ともうたた寝してしまう。いかんいかん。11時いったん目が覚める。のどが渇いたので、連れがお水もらいに行ってくれた。とりあえず水分補給したけど、やっぱ眠いので、シャワーは明日。おやすみなさい。

1995年07月03日

7月3日 へこみまくりの一日

◆今日もハイキング

 8時起床。8時半朝食。お母さんがトーストのお代わりを聞きに来てくれた。いつもはお代わりをもらうのだが、あまり食べる気にならなかったので、今日はいらないと断った。しかし通じてなかったのか、サービスのつもりなのか、いつものようにお代わりをしてくれた。せっかくだからお昼用にとって置く。

 実は今日も予定がない。ゆっくり静養しようと思っていたのだが、貧乏性なのか、旅の疲れも回復してきたのか、あんまりすることがないと、退屈で死にそうだ。無理やり予定を考え、今日は連れが見つけた未知なる滝に探検に行って、ディナーを自分たちで作ろうということになった。

 10時半ロビーに降りる。行く前にパパにレンタカーのことを聞きたかったのだが、パパはばたばたと忙しそうにしている。パパはリマソールにもゲストハウスを持っているので、しょっちゅうリマソール行ったりして、結構忙しいのだ。

 忙しそうにしていて話し掛けにくいのもあるが、最近金子パパの態度が変なので話し掛けにくい。初めは結構私たちに気を使ってフレンドリーに接してくれていたのだが、ここ最近、私たちに慣れちゃったのか、毎日何もせず怠惰な奴らと軽蔑されているのか、なんとなく態度がぶっきらぼうなのだ。

 そんなんだから、気を使ってパパの手がすいた時に聞こうとグズグズしているうちに、パパはさっさとリマソールに出かけてしまい、結局聞けなかった。しょうがない。レンタカーのことはまたあとで聞けばいいよ。出掛けに金子パパが雨がふりそうだと言っていたので、私たちもさっさとハイキングに行こう。水とブドウとチョコレートを買って出掛ける。


◆探検隊がゆく!

 カリセアの前の坂道を降りて、森へ入る砂利道を行く。道に入ったら、いきなりすぐそばの家の犬に吠えられた。お父さんとこのジェイムズといい、キプロスの犬はよく吠えるなぁ。ギリシャでは好かれることはあっても、吠えられることなんてなかったのに。

 さて、ここの道はワイルドなカレドニアンフォールの山道に比べたら、平らだし、砂利道に舗装されていて、とても歩きやすい。途中に休憩用のベンチもたくさんある。へへん、楽勝と思っていたら、急に上り坂になった。げげっ。えっちらおっちら坂を登りきると、いきなり森が切れて、きなり急な下りの階段になった。なんじゃ、この唐突な展開は?!その上、影になるものが何もなくって炎天下。げぇー暑い!下りきったと思ったら、今度はまた急な上りの階段だ。うひゃーキツイ。

 やっと階段全部上りきって、さぁこれでついたぞって思ったら、いきなり道がなくなって、崖になっている。なんじゃ?どうすんねん。どうしたもんかとキョロキョロしたら、おっとあそこに滝がある!滝はあるのに道はない。理解に苦しむ。よく見ると崖に獣道みたいな道が申し訳程度についている。つまりここを降りろってこと?おいおい。最後は超ワイルドかい!探検気分満点だ!

 よいしょよいしょ。おー降り立ちました。ついたよーー。ここの滝は上の滝よりちっちゃいね。でも、滝って大きさに関係なく神秘的だ。近くまでいって、神秘的な滝をじっくり眺める

 ところが金子パパの言うとおり、だんだん雲が多くなって天気は怪しくなってきた。あんまり長居はできないぞ。少し休憩して崖を登り、見晴らしのいい上のベンチでおやつタイムにしたが、お天気が気になるので、さっさと済ませて、とことこ引き返す。

 そのうち空はさらに暗くなり、森の中はもう魔女の住処のようになってきた。これは怖い怖すぎる。ヘンゼルとグレーテルのような気分になってきた。タッタカタッターと逃げるように森を抜け、やっとこさホテルまで帰る。

 部屋に戻り、「いやー降られなくてよかったね」と言っていたら、ザザザザァーバリバリバリと大粒の雨と特大雷!うひゃあ、絶妙なタイミングで帰ってきたみたい。よかった。


◆レンタカーはどうよ

 外はすごい雨なので、今日はお部屋の中でお昼を食べる。お昼を食べたら、することがないので、パパを待ちがてら、ロビーで囲碁大会としゃれ込む!一回目はわたしの勝ち。昨日負けたので戦略を変えてみたのが功を奏した。二回目は大負けした。んー詰めも甘いし、読みも浅い。まだまだですな。まだパパは帰ってこない。おしゃべりしてたけど、もうわたしは眠くて眠くてボーとしてしまう。

 そんな時やっとパパが帰ってきた!早速レンタカーのことを聞いたが、結構料金高い。レンタバイクはないか聞いたら、知らないと言われる。ミニバイクは村はずれのビレッジレストランという所で貸しているらしいことだけはわかった。とりあえず今日キッチン貸してもらうように頼んだ。パパのご飯も一緒に作ることになった。

 雨もやんだので、4時40分慌てて銀行へ。滑り込みセーフで両替してもらう。ディナーの材料を買い物するついでに、さっき教えてもらったレストランに行ってみる。ミニバイクは貸しているが、ミニバイクでは二人乗りは出来ないと言われる。がっくり。

 それならばと、連れはわたしにミニバイクに乗れと言い出した。ちょっと待ってよ!わたしはミニバイクなんて、乗ったことありません!それに免許だって持ってきてません!ということで、この案も没…。ちょっと八方塞かも…。


◆今後の予定
 
 さて、とにかくお買い物を済ませなきゃ。村に戻って、いつものご用達スーパーで買い物する。メインデッシュは照り焼きチキンにしよう!。サブはおくら、サラダ用のキャベツとキュウリ、そしてパンを買った。味付け用にお醤油を探す。さすがはご用達スーパー。こんな山奥なのにお醤油発見!でも、さすがに日本製はなくて香港製だった。しょうがないので香港製を買ったが、ちょっと不安…。

 無事食材も全部そろえて、ホテルに戻り、今後の予定を話し合った。連れはレンタカーで遠くの修道院に行きたいと主張。ここでレンタカーを借りるとなると結構な出費になる。旅もあと半月ほどになり、そろそろ資金も乏しくなって、考えながら使わなきゃいけなくなってきている中では、きつい選択だ。今後の予算をシビアに立てなくてはいけない。

 考えられることといえば、食べることを削るっていっても限界があるので、ホテルのランクを下げることくらいしかない。「予約入れてあるけど、ホテルのランクを下げて、リマソールのホテルはパパが持ってるゲストハウスにしようか。」と連れが言う。

 ゲストハウスってことは、トイレとお風呂が共同になるだろうし、他の人と同室になったりするってこと。そんなのわたし耐えられない。だからといって、キプロスの後にはまだ何日かアテネでも観光したいし…。もうわたしは頭がパンクしそう。あれこれ考えたら、すっかり気分はブルーになってしまった。


◆英語通じず…

 6時頃下に降りて、用意を始める。ジャガイモと玉ねぎをもらって、スープの具にする。味付けに例の怪しい香港しょうゆを入れたら、やっぱり心配通り怪しい味になってしまった。けど連れが細切りのチキンを入れたら味が良くなった。よかった。つぎにオクラをゆでて、卵としょうゆで味付けする。おーー晩御飯って感じだね♪

 もうすぐできるので、連れがわたしにパパを呼んできてと言う。いつも交渉役は連ればっかりなので、わたしにもたまにはやらせようということらしい。でも、わたし恥ずかしいし、英語でどう言えばいいのかわかんないし、いやだなぁ。渋々パパを呼びに行く。

 自分では「一緒にご飯を食べよう」と言ったつもりだったが、恥ずかしいのと自信がないのと焦っているのとがごちゃ混ぜになって、やっぱりパパに通じなかった。結局連れを呼びに戻って、言ってもらったら、「こいつは何が言いたかったんだ」と言われてしまった。大ショック。わたしにとってはすごく勇気を振り絞ってしたことだったのに…。後から振り返ってみると、忙しくしている時に、わたしが訳のわからんことをゴニョゴニョ言いに言ったので、パパの気に障ったみたい。(T_T) 結局パパは今は忙しいから後で食べると言うので、のけておくことにする。


◆胃まで痛くなる

 このやりとりの間にチキンも焼き上がってディナー完成する。では、いただきまーす。とばかりにかぶりつくはずだったのだが、わたし急にお腹が痛くなってきた。なんでなんで?どうやら、今日はバタバタしていて、おやつもろくに食べていなかったのと、先行きの不安と、パパの言葉に傷ついたショックが相まって胃に来たらしい。持ってきていたお薬飲んで少し収まった。よかった。

 部屋に戻って、さっきのホテルの件について考えた。わたしはやっぱりゲストハウスは無理。さっきも英語が通じなくってショックだったのに、そのストレスにずっと晒されるなんて考えただけでも胃に穴が開きそう。でもわたしのわがままでこれから旅ができなくなったりしちゃ嫌だし…、ともう考えは堂々めぐり。

 さっきのパパとのやりとりですっかり弱気になっていたので、結局ホテルのままにしてもらうよう、連れに頼んだ。シャワーを浴びて眠りについたが、まだ胃は痛い。返す返すも今日はへこんだぁ〜。金子パパには言いたいことが通じなくって悲しかったし、わたしの根性が足りないことが情けなかったし、お昼寝もなく、コンタクトレンズを長時間つけたままだったので、眼精疲労による頭痛と吐き気、そしてこの胃痛。くーーー、最悪な一日だった。(>_<)

1995年07月02日

7月2日 のんびりゆっくり、静かな山の休日

◆のんびり日曜日の午前

 8時起床。8時半朝食。今日は日曜日なので、私たちも予定も入れず、のんびりゆっくりお休みの日にした。お休みなんだから、このまま部屋でごろごろしようかと思ったが、いつも出かけている間にメイキングしておいてくれるから、その間部屋を空けておくほうがいいかも。ということで、ロビーに降りる。

 さぁて、連れははりきってお葉書タイム。わたしもがんばって日記を書こうとしたけど、なんだかしんどくなっちゃって、書くのをやめてぼーとする。いつも連れはなかなかお手紙がかけないのだが、今日は調子よく四人分書き上げた。

 連れのお葉書タイムも一段落ついたし、そろそろメイキングも終わっているだろうと、一旦部屋に戻る。しかーし、まだメイキングされていなかった。もうわたしは眠たくてしょうがなかったので、お掃除はまだだったが、ベッドに倒れ込む。眠りに落ちながら、考えた。そっか、今日は日曜日だから、メイキングもお休みだったのかも。うとうとうと。(-_-)zzz

 12時半。ご用達スーパーにランチの買出しに行く。なんだかねー、今日は何もしていないから、そんなにおなかもすいてない。昨日のピタパンも残っているから、メロンだけにしよう。なんてったって、でかすぎやねんメロン。このでかさなら、十分ごはんがわりになるって。

 そして、でかさだけでなく、おいしさも追求しようと、二人で真剣にメロンを選んでいたら、金子パパに遭遇する。金子パパがメロンを選んでくれたので、それを買った。で、いつものようにテラスでランチにする。ピタパンとメロンだけのランチだったけど、メロンがでっかかったので、おなかいっぱいになった。おいしかった。満足満足。(^o^)


◆国際電話半額の日

 さてさて、何もしないお休みといえども、日曜日の今日はすることがあるんだった。なんとなんと、日曜日は国際電話半額の日なのだ!リマソールでトラベラーズガイドでそのことを知ったときから、ずっとこのチャンスを狙っていたのだ。さぁ電話かけにいくでぇ!

 2時半外に電話をかけに行く。たしかご用達スーパーのそばに公衆電話があったはず。まずはわたしから。でも、家になかなかつながらない。電話の調子が悪いのかな。電話を変えてみよう。たしか広場にも公衆電話があったよ。広場の公衆電話で、今度は連れが挑戦。ちゃんとつながった。やったね♪わたしもここでかけたらつながった。

 なんだか、ギリシャよりも断然通話状態がいい。とっても遠くにいるのに、すぐ近所で喋っている感じがする。あんまりよく聞こえるので、日本の家族も今どっからかけてるの?って言っていた。なんだか、とても日本が近く感じたひと時だった。


◆連れからの新しい提案

 電話をかけるという大仕事も無事すんで、部屋に戻ってまたごろごろする。なんか今日はほんとなんもすることないねぇー。だらけきっちゃって、のびきったパンツのゴムみたい。そういえば、キプロスに来て、2週間経った。まだ2週間というか、もう2週間というか。この2週間、内容が濃かったので、1ヶ月くらいココにいるような気がする。それに旅を始めてそろそろ1ヵ月半。やっぱ旅にだれてきちゃったのかなぁ。

 そんなわたしの気持ちを知ってか知らずか、連れから新しい提案が。レンタカーかレンタバイクを借りて遠出しようというのだ。日本だってそうだが、プラットレスみたいな田舎の山奥では公共の交通機関なんて皆無。それにもともとキプロスは鉄道もないし、もっぱら交通手段は自家用車か乗合タクシーかバスだ。要は、車がないと身動きが取れないのだ。

 早速キプロストラベラーズガイドでレンタルの値段を調べてみる。さすがにレンタカーは1日13〜25ポンドと高い。ホテル1泊分、または食費1日分に相当する額だ。軍資金も残り少なくなってきたので、あまり無駄には使いたくないなぁ。そこいくと、レンタバイクは70CCで1日3〜5ポンドと、レンタカーに比べたら、かなりリーズナブルだ。70CCなら2人乗りだっていけるかもよ。いいじゃんか。また金子パパに聞いてみよう。


◆ヘルプのお兄ちゃん

 さて、もういい加減時間をつぶすことも出来ず、ちょっと早いけど、6時、お父さんの所に行く。行ったら、団体さんがどっと出てきたのでびっくりした。やっぱ日曜日だからか、今日はここもいっぱいだ。お客さんが多かったからなのか、ジェイムズがいなかった。そうだよね、ジェイムズは知らん人には吠えまくるもんなぁ。でもジェイムズのかわりに、バイトのお兄ちゃんがいた。

 忙しいときのヘルプさんだからか、お兄ちゃん全然お仕事に馴れていないみたい。お皿を持ってくるとき、皿はガチャガチャ音をたてるわ、フォークを3本も持ってきちゃうわで、あわてまくり!お兄ちゃん落ちつくのだ!お兄ちゃんがすごくすまなさそうに「今日は魚しかできないけど」と言った。けどわたしたちは最初からそのつもりだったのでノープロブレムだよ。

 さて、わたしはお昼がピタパンとメロンだけだったので、おなかと背中が引っ付いちゃいそう。お料理が来るまで待ちきれずに、ついつい一番初めにきたピタパンを、ガボガボと食べてしまった。連れにそんなに食べるとお魚が食べられなくなっちゃうよといわれたが、やっぱりカボガボとピタパンをほおばる。お陰でやっぱりマスがあまり食べられなかった。とほほほ…。

 マスのほかに、昨日のグルドハルミがおいしかったので、また頼んだ。昨日のタベルナはハム付だったが、ここはハルミのみだった。ハムがついてようとなかろうと、焼いたハルミは、やっぱおいしいわ♪もう病み付き?!

 7時になっても、まだまだ外は明るい。明るいうちにご飯っていうのもいいね。それにここは木がいっぱいで、いつもながら森の中のお食事はとっても気持ちいい!食べながら森林浴してるって感じだ。あんまり居心地がいいので、早くから入ってるのに、結局8時まで粘ってしまった。

 まだまだお父さんもお兄ちゃんも忙しそうにしてるし、そろそろ帰らなくちゃね。お父さん今日のお勘定は?今日は6ポンド。えっ?またそんな安いの?。お父さん、水とケオの分のお金はもういいよって。なんか私たちすっかり気に入られちゃったみたい。ごちそうさまでした。m(__)m


◆囲碁フリーク

 まだ夜も早いので、今日も連れと囲碁の勝負をした。今度は9路盤から昇格して、9路盤よりも画面が広い13路盤でやってみる。9路盤では接近戦しか出来ないが、13路盤では最初の布陣作りのさわりくらいはできるので、ちょっと本格的だ。新しく13路盤を作って、わたしが軽く紙で作った碁石を並べて、こんなのだよって勝負の流れをやってみせる。ちょっと見せただけなのに、連れの飲み込みが早いので、とても楽しくできた

 勝負も佳境に入ってきたという時、連れが面白いことを言ったので、わたしは、妙にツボにはまって吹き出してしまった。あらら、軽い軽い紙の碁石は、プワーと飛んで行ってしまった。ありゃー困った。わかんなくなっちゃった。しょうがないね。勝負は風とともに去りぬ。でも面白かった。今度はどんな戦略で攻めようかな。へぼはへぼなりに考えるのです。すっかり囲碁フリークと化す、わたくしでありました。

1995年07月01日

7月1日 再びカレドニアフォールへ

◆がんばって郵便局へ

 いつも8時に起きているのに、昨日遅くまでお手紙を書いていたせいで、なかなか起きられなかった。泊り客が私達しかいないので、わたしたちのためだけに朝食を用意してくれているから、早くご飯食べに行かなくっちゃ。8時半やっと起きて、すぐ下に降りる。食べに行くのが遅かったので、さっさと食べ終わって部屋に戻る。デザートに昨日のメロンの残りを食べた。

 さて、郵便局が10時に閉まるので、昨日書きかけていた手紙の残りを超特急で書き上げる。よぉーしまだ9時半。まだいけるぞ。郵便局までダッシュ、ダッシュ!あれ?急いで来たのに、クローズドの看板が下がっている。えーうそぉ!せっかくがんばったのに!あきらめきれず、中を覗いてみると、中におじさんがいるじゃ、あーりませんか。ドアには鍵もかかっていなかったので、そぉーと入っていく。

 おじさんに閉まっちゃったのと聞いたら、「どれどれ。んー切手も貼ってあるし、もらっといてあげるよ。でもね。こういうのは、ポストにいれとけばいいよ。」と言われてしまった。いやわかってるけど、念のためね。今度からそうします。とにかく、手紙が出せたのでよかった。


◆カレドニアフォール、再び

 今日は再びカレドニアフォールに行く。またまたハイキングで楽しいな。出たついでにランチのお買い物にいく。さて今日のランチはいつものオープンサンド攻撃だ。大好きなピタピタパンで作るぞ。デザートはオレンジ。そしてブドウも買った。初めてブドウ買うけど、おいしいかなぁ。

 ホテルに戻ると、フロントの金子パパに「今日はどこに行くのか」と聞かれる。「カレドニアンフォール」と答えたら、「また行くのか!」とあきれられた。いいでしょ。わたしたちは何でもマイペースなんです。

 11時出発。2度目なのでスイスイ行く。山伏街道もなんのその、石ゴロ道なんてトントントン!なんと12時到着。なんと1時間で着いた!ふふん早いでしょ。フォールにはワンちゃん連れの先客がいた。おっきいワンちゃんはジャブジャブ滝に入って遊んでいる。ワンちゃんの綱はリール状になっていて、ワンちゃんが遠くに行くと、するするすると綱だけが伸びていって、飼い主が引っ張られないようになっていた。おーーこれはすごく便利だ。


◆川辺でランチ

 12時半。しばらく滝にいたけど、だんだん人が増えてきた。こりゃだめだ。逃げろ逃げろ。滝よりもう少し上流に行ってみる。すると、上がうまく平らになっている大きい岩があった。テーブルみたいになってていい感じなので、岩の上でランチにしよう。オレンジとブドウを谷川で冷やしておいて、よっこらしょっと岩によじ登る。さてと食べましょうか。

 でも、ちょっと岩が斜めになっているので、ずるずるってお尻がすべってゆく。座り心地に気を取られていて、ちょっと目を離していたら、おっと!冷やしていたオレンジが流れていきそうになってる。連れがあわててオレンジを拾いに行ってくれた。流れないようにしっかり石で囲いを作った。これで大丈夫。安心してランチを平らげる。

 ランチの後は、お待ちかね!冷やしておいたデザートに突入する。オレンジもおいしかったが、初めて買ったブドウもおいしかった。キプロスは果物がとてもおいしいので、わたしは大満足。それもそのはず。キプロスは果物の産地として有名なんだとか。

おなかもいっぱいになったし、今度は遊ぶのだ!谷川の水はとってもきれい。ちこっと谷川に足をつけてみた。ぎょえぇぇぇぇ!冷たぁぁぁぁい!天然冷蔵庫だよ、こりゃ!フルーツがすぐ冷えるわけだ。一方、連れは果敢に森をアタックしにいく。しばらくして戻ってきた連れの手には木の枝が。杖にするんだって。なんか仙人の杖みたいでかっちょいいー!
やるな、レゲエ兄ちゃん
 さぁそろそろすいてるだろうと思い、カレドニアンフォールに戻る。戻ってみると、大勢の人はいなかったが、新たな訪問者が。レゲエの兄ちゃんとその彼女だ。レゲエ兄ちゃんは滝に向かって固まっていた。彼に何が起こったのか?まっとにかく世界に入っている彼らのお邪魔をしちゃ悪いので、帰ることにする。行きはどしどしやってきたので、帰りはてくてく下っていく。

 すると、後ろからすげー勢いで、さっきのレゲエ兄ちゃんとその彼女が降りてきた。めちゃめちゃすごい勢いだったので、あっという間にわたしたちに追いついてしまった。抜かしてもらいたかったのだが、あいにくあの狭くて危険な山伏街道に差し掛かっていた。行きはどんどん登ってきたが、帰りは下りで怖いので、そんなに早く降りられないよ。それでも、レゲエ兄ちゃんのペースに押されて、いくらかペースを上げて、山伏街道を下る。

 あれ、前を行く連れの背中に、てんとう虫さんがくっついてるぞ。取ってあげようとしたら、てんとう虫さんがひゃーーと崖の下まで落っちゃった。崖はものすごい落差があるのに、おっこっちゃっててんとう虫さん大丈夫かなと二人して心配になる。

 そんなことで、わたしたちの足が止まっていた所を、もういくらか道も広くなっていたので、レゲエ兄ちゃんはこれ幸いと、ピュッと私たちを抜かしていかはった。レゲエ兄ちゃんは連れよりもっと曲がったナイスな仙人杖を持っていた。やるな、兄ちゃん。私たちを抜かした二人はほんとに風のようにあっという間に、見えなくなってしまった。何をそんなに急ぐのか?

 あっそっか。よく考えれば、さっき落っこちたてんとう虫さんも、飛べるんやん。きっと大丈夫やね。何を心配してんだか…。(^_^;)


◆ここでもあのニュースが

 「FALL」の看板の側で休憩。だいぶ下まで降りてきた。しかし、行きはかなりがんばり、帰りはレゲエ兄ちゃんにせかされたせいか、ばててきた…。少し休憩してまた歩き出す。アスファルトのくねくね道まで戻ってきたが、ここからホテルまではまだ大分ある。なんか、頭もくらくらしてきた。お父さんの店を過ぎたあたりで、どうにも我慢が出来なくなって、連れに告白。「大丈夫?」と、さっきよりもゆっくり歩いてくれる。とにかく歩いてかなきゃ帰れない。わたしがんばって歩く。

 超しんどくって、頭もボーっとしていたが、途中の土産物屋に吸い込まれてしまう。またお友達に送るために絵葉書を8枚買った。お店のおじさんは私たちが日本人だとわかると、「日本は大きな地震があったんだよね。」と言った。おーよく知ってる。こんなところまで神戸の自身のことが報道されているなんて、びっくりした。マスメディアの力は偉大だ。

 「たくさん亡くなったんだ」と連れが言うと、「そりゃ大変だ」とお悔やみを言ってくれた。神戸の地震の時は、連れは大変な体験をした。わたしもあの数日間、連れや知り合いの人たちの安否をどれだけ心配したか。あのときのことを思い出すと、今でも胸がつぶれてしまいそうになる。

 3時。やっとの事でカリセアに辿り着く。ふらふらばたんきゅーとベッドに倒れ込む。しかし、余りにも痛くて寝付けず、バァファリンを飲む。わたしが寝ていたら、連れが退屈だろうと思って、散歩に行ってもらった。その間存分に寝ようと思ったが、目が覚めてきちゃった。さっき飲んだ薬が効いてきたみたい。痛みもいくらかましになってきたので、買ってきた絵葉書を書くことにする。テラスに出て、絵葉書を書いていたら、ガヤガヤドヤドヤ音がして、わたしたちの部屋の両隣の部屋それぞれに家族連れがやってきた。テラスに子供たちが飛び出してきて大はしゃぎだ。そのうち連れも戻ってきた。結局わたしは絵葉書を3枚書き上げる。


◆メッゼを味わう♪

 6時半用意して、7時ディナーに出発。今日は、ちょっと豪華にギリシャ料理のフルコース、「メッゼ」を食べるのだ。わたしはメッゼ初体験なのでとっても楽しみ。メッゼはさすがにお父さんのところではやっていないので、インフォメーションの前の大きいタベルナに行く。

 少しずつ盛られたギリシャ料理が、次から次へと出てくる。まずはツァチキなどの前菜から。前菜だからそれだけではおなかいっぱいにはならない量だけど、いちいち全部平らげてたら、絶対に後から出てくるメインが食べられない。加減しながら挑戦する。やがてメインの肉料理がドシドシ出てくる。あっという間にテーブルは超満員通勤列車状態になった。がんばって食べなきゃ!わたしも連れもせっせっとお料理を平らげる。

 全体的においしいのやら、そうでもないのやら、味に結構ばらつきがあった。ツァチキはベチョベチョの最悪で、カラマーリは冷凍イカをあげてあるみたいで不味かった。おいしかったのは、ラム。柔らかくてグッドだった。あとポテトサラダもおいしかった。今度はアダムスパパの店でも食べてみたいね。

 昨日お父さんの所で食べ損なったグルドハルミも注文した。もともと生でもしっかりしているチーズだから、焼いても崩れたり溶けたりしていない。さぁてお味は?ふむふむ。生で食べるとちょっと塩辛いけど、焼くとちょうどいい塩加減だ。このチーズは生より焼いた方が断然おいしいど。焼いた方がおいしいチーズなんて、かわってる。

 そんなこんなで、いろいろ食べたのでもうお腹ははち切れんばかり。わたしはやっぱり最後まで食べきれず、途中でギブアップする。連れがわたしの分までがんばって食べてくれている間に、店をウロウロしていたかわいい灰色猫と仲良くする。とてもおとなしいメスだけどずいぶんむら気。わがままお嬢様なのね。

 9時半やっと店を出る。ディナーから帰ってきたら、金子パパ、「今日はウイークエンドだから人が多いんだ。両隣に家族連れが来て、子供達もうるさいけど、今日だけだから。」と断りを入れてくれた。パパの話から推察すると、リマソールには外国人が観光に来て、プラットレスにはリマソールのキプロス人が避暑に来るということらしい。たしかにリマソールは暑いからね、避暑にも来たくなるわ!シャワー浴びて10時半就寝。あー今日はしんどかった。

1995年06月30日

6月30日 ホテルと暇つぶしを確保する

◆ホテル確保

 8時起床。8時半朝食。昨日バッチリ予定を決めたから、朝一でインフォメーションに行って、ホテルの予約を入れてもらうことにする。とりあえず、ホテルさえ押さえておけば安心♪

 ギリシャの島巡りのときは、イオカステツアーズのコスタスがツアーを組んでくれて、ずいぶん楽をさせてもらった。でもキプロスでは情報収集からホテルから交通手段から、ほんとに何から何まで、自分たちで手配しなくっちゃいけないので、かなりしんどい。(;_:)それでも、ホテルの予約だけは、インフォメーションでやってもらえるから、助かるわぁ。

 ということで、少しでもスムーズに予約を入れてもらおうと、昨日決めた日付と場所をメモに書き留め、ホテルガイドに希望ホテルの印を付ける。準備万端整え、10時いさんで出掛ける。

 インフォメーションに着くと、観光バスの団体さんがどっとインフォメーションに押し寄せていた。あれま、こりゃだめだ。団体さんが引くまで20分くらい待つ。すいたからもうそろそろいいかなぁーと、入ると、なぜか中にお巡りさんがいる。なんでや?インフォメーションの美人のお姉ちゃんに、やたら話しかけているが、お姉さんは少し迷惑げ。ちょっとお巡りさん!それってセクハラやって!

 さて、そのきれいな姉さんにホテルの予約を入れてもらう。ニコシヤの第一希望「レジーナパレス」は電話がつながらず、リマソールの第一希望「パノラマ」は予約がいっぱいだ。第二希望のホテルを聞いてもらう。今度はどちらもOK。やったね。ニコシヤは「ロイヤル」、リマソールは「イーストランド」になった。わたしは第一希望よりもこの第二希望のホテルの方がよかったので嬉しかった。なんでって「ロイヤル」は名前が高級そうだし、「イーストランド」は2つ星だったからという、まさに単純明快な理由。さてはて、どんなホテルかな。怖さ半分、楽しさ半分って感じ。あけてびっくり玉手箱!(※実際どんなホテルだったかは、今後の展開にご注目ください。(^_^;))


◆ピタパンサンド

 予約を入れてもらってホテルに戻ると、気になっていた大仕事が無事終了したからか、わたしはグターっとしんどくなってきた。11時ちょっと寝かしてもらう。1時半さすがに起きるが、まだしんどい。そろそろおなかもすいてきたけど、ちょっとお買い物はいけそうもない。しょうがないので連れ一人でランチのお買い物に行ってもらった。

 連れは、わたしがしんどいといっていたので、いろいろ買ってきてくれた。まずは「ピタパン」。ピタパンとは、お父さんのお店で出てくるいう薄くて平たいパンで、わたしの大のお気に入り。を買ってきてくれた。今日は、そのピタパンで、ハムときゅうりのオープンサンドだぁ☆彡やったね。

 デザートのメロンは昨日と違う種類。昨日のメロンは黄色かったが、今日のは緑だ。やっぱ大きくて、食べても食べてもなくならない。こんな食べ応えあったら、デザートになってへん。なんでやぁ!で、どうしても食べきれなかったので、スーパーの袋をかぶせておいて置くことにする。ここは涼しいから多分傷むことはないでしょう。

 さて、ご飯の後は連れもお昼寝。わたしも横になったけど、さっきあれだけ寝たのでさすがに眠れない。じゃあお手紙でも書きますか。昨日と違って筆が進んでスラスラ書ける。航空書簡を買った甲斐があったというもの。途中で、手紙にいろいろ書きたかったので、パンフレットを捜してごそごそしていたら、連れが目を覚ましてしまった。ごめんね起こしちゃって。連れにパンフレットを捜してもらい、お互い手紙の続きとお昼寝の続きに戻る。

 5時連れもさすがに目を覚めす。でも、まだベッドでごろごろしているので、まだまだ手紙の続きを書き続ける。がんばって書いたけど、とうとう集中力が切れちゃって途中まで書いてギブアップ。6時、連れが飢えて騒ぎ始めたので、6時半お父さんの店へ行く。


◆今日もうまいぜぃ♪

 もう3日も続けてきているので、お父さんもわたしたちに気軽に話し掛けてくれる。どこから来たのと聞かれたので、「日本から」と答えると、お父さんなぜか大喜び。日本人を初めてみたらしい。ファーストコンタクトってやつですかぁ。ほんと日本人はこの国に来てないんだねぇ。

 さて、今日は二人とも飢えていたのでバリバリ食べる。今日のオーダーは、チキン、サラダ、水、ビール(カールスバーグという銘柄。ケオの方がおいしい)チキンは炭火で焼いているから、もうめちゃくちゃおいしかった。これこそ鳥!って感じの味!

 わたしたちが食べている間に、団体さんにおじさん一人、女の子一人、男の人二人、とお客さんが3組も入ってきた。お父さんてんてこ舞い。その上、男の人二人組の注文がやたら多いので、お父さんおたおたしていた。お陰でわたしたちが注文したグルドハルミ、お父さん忘れちゃってるの。まぁいいか。でも食べてみたかったなぁ、グルドハルミ。だっていつも朝食べてるあのチーズを焼くんでしょ!どんな味がするんだろう…。また注文してみよう。

 今日は混んじゃってるので、8時過ぎには出る。なんと今日のお勘定は5ポンド。ちょっと待て、日本円で千円?!二人で食べたのに?ちょっと安すぎだって。お父さんほんとに計算してるかー。日に日に安くなってるぞぉー。忙しくて計算するのが面倒だったのか、わたしたちを気に入ってくれてまけてくれているのか…。まっ、安いのに越したことはないんで、いいんですが。ほんまにええんか。


◆キプロス de 囲碁♪

 ホテルに帰っても何もすることがない。なんかつまんないね。「暇つぶしにオセロがあるといいのに」と連れがつぶやいた。ん?オセロ…。白と黒…。そうだ!わたしははたと思いつき、オセロじゃなくって紙で囲碁を作った。そうなのだ。わたしは囲碁が出来るのである。できるといっても、へぼですが。

 囲碁のルールは簡単。オセロは相手の石の二方向をはさむのだが、囲碁は相手の石の四方を取り囲んで、自分の陣地を作っていくというもの。平たく言うと陣取り合戦ですね。と、とりあえず連れに簡単にルールを説明して、小さい9路盤で挑戦する。本当の碁盤は大きい17路盤なんだけど、初心者はこの小さい9路盤からはじめるのだ。

 初めてだけど、連れは、なかなか筋がいい。わたしもかなりマジになって迎え撃つ。途中おやつにヨーグルトやメロンを食べながら打った。これは面白い。でも久しぶりにフル回転で頭使ったんでけっこう疲れた。('_')ディナーの後、こんな風にゲームをして遊ぶなんて初めてだが、楽しかったし、ほんといい暇つぶしになった。またやろう!

 勝負も一段落ついたので、もうシャワー浴びて寝る用意。連れったら、あんなにお昼寝したのに早々と寝てしまった。寝すぎちゃう?わたしはまだ寝付けないので、また友人への手紙を書き始める。8割ほど書いたところで、さすがに眠くなってきた。ベッドに入る。12時。

1995年06月29日

6月29日 金子パパにランチをご馳走す

◆ランチの約束

 8時起床。8時半朝食。昨日朝ごはんが一緒だった3人家族は、もういなかった。ラブリー赤ちゃんだったのにさみしい。今日はホテルのオーナーの金子パパ (わたしたちが勝手につけたあだ名)のためにランチをごちそうする約束をした。ご飯を食べながら相談した結果、メニューは金子パパが大好きなスパゲッティを作ることにする。

 9時半ごはんを食べ終えて、台所を見せてもらいに行った。わー広いネー。さすがホテルの厨房って感じ。少し背が低い方のお母さんが、いろいろ世話を焼いてくれて、鍋とか、玉ねぎとか、いるものを出してくれた。食材は出してくれたもので間に合ったが、あと味付け用にチキンブイヨンがいるので、ご用達スーパーに買いに行く。お買い物はすぐ済んで、まだお昼には時間があるので、部屋に戻って時間をつぶす。11時半金子パパが呼びに来たので、下に降りる。


◆特製スープスパゲッティ!

 さぁて、作るぞぉー。そうねぇ、今日はハムとベーコンのスープスパゲッティ!トマトソースやホワイトソースのパスタが作りたかったんだけど、今日はソースを作っている時間がないので、手早く簡単でしかもおいしいスープスパを作ることにした。よぉーしがんばるぞ。

 材料はハムとベーコンは1センチ幅に、野菜は玉ねぎ3個、トマト1ヶをさいの目に切る。連れは当然トントントーンと切ってゆく。でも、わたしはたまーーにしかお料理なんてしたことないから、そんなパッパッと切れないんだよぉー。それにこの包丁も切れないんだよぉ〜!手を切りそうで怖いよぉー。なんて状態で、おっかなびっくりで包丁を使う。そんなわたしの危なっかしい様子を見ていたお母さんが、見かねて手伝ってくれた。材料を切っている間に、大きいおなべにパスタをゆでるためのお湯をたっぷり沸かしておく。

 お次は連れがパッパッと切った材料を炒める。大きいフライパンを振って、材料をうまくひっくり返す。そして、そこに水を加えて、ブイヨンで味付け。さぁスープも出来たし、パスタももうすぐアルデンテっていう時に、金子パパが「これもいれろー」とマッシュルームの缶詰を買ってきてくれた。きゃおパパ、タイミング悪すぎ!あわててマッシュルームを切って、スープに加える。そして、パスタもアルデンテに茹で上がった。スープとからめて、連れ特製スープスパゲッティの完成だい!


◆さぁ、召し上がれ♪

 12時半出来上がったスープスパをテーブルに運び、パパを呼んで3人で頂きます。さぁー召し上がれ!さて金子パパの反応は如何に!パパは無言でKEOの小ビンに直に口をつけて、ぐびぐびいわせて飲み、スパゲッティの上にチーズをバラバラかけて食べる。

 ん、なんだかちょっと様子が変。そして一言。「俺はトマトソースがかかっているのが好きだ」って。あらら。「だってそんな手間のかかるのはすぐできないもん。」と連れも日本語でぼそりと反論する。連れもせっかく作ったのに金子パパに気に入ってもらえなくてなんだがっくりって感じ。でも、わたしは特製スパゲッティとってもおいしかったよ。

 さて、がんばった割に振るわなかったランチの後片付けをして、部屋に戻る。なんだか面白くなくって部屋でテロテロしていたが、2時スーパーに絵はがきを買いに行く。連れは4枚買ったが、わたしは気に入ったのがなかったので買わなかった。

 戻って二人してお手紙タイム。今日はわたしは文章が冴えず、せっかくたくさん書こうと意気込んで買った航空書簡も全然行が埋まらない。結局家族あてに書くのが精一杯だった。それにどうもこの頃日本語が怪しくなってきた。「てをには」といった助詞や形容詞が、なんかおかしいのだ。そんなに英語が上達したわけじゃないのに、変に英語馴れしてきたって感じ。4時半書けた分だけ郵便局に葉書を出しに行く。ホテルに戻り、またまたデロデロする。


◆ここでもワンちゃんが

 7時ホテルを出て、お父さんの店へ行く。お店に行く途中の家に、毛足の短い黒い小犬と毛の長い白い小犬がいた。私たちが通りかかるとめちゃくちゃはしゃぎまくり。尻尾は振りまくってちぎれそうだし、飛び上がらんばかりに走り回って、今にも門の外に飛び出しそう。おいおいそんなかまってほしいんかい。(^_^;)あんまり激しいモーションだったので、門の外からちょっとかまってあげる。でも、ディナーに行く途中なので、すぐにバイバイって歩き出す。

 まだまだかまってほしいワンちゃんたちは私たちを追っかけようと一生懸命走り出す。しかし私たちが歩いていく方に向かっていくと、階段を下りていくことになって、結果的に私たちから遠くなり、かといって階段を登ると、今度はもう私たちが通りすぎた後なので、また遠くなるというお間抜け状態に陥っていた。君たち、めちゃくちゃおぽんちラブリーだぜい。

 昨日は外で食べたが、店の中に一組先客がいたので、私たちも今日は中で食べることにする。入ろうとした時、ここんちの白い犬が、昨日みたいに唸る。「大丈夫よ」って声を掛けたら、今度は靴の臭いをかいで知ってる人か確かめにかかる。どうやら昨日嗅いだ臭いらしいとわかり安心したようで、いきなり後ろ足で立って、抱っこしてくれ状態になった。なんやねん!さっきとめちゃくちゃ態度違うやんか。ところで、彼の名前は「ジェームズ」と判明。何かずいぶん真面目な名前。


◆おいしい夕食

 さて、今日のメインはポーク。炭火焼きなので、激ウマ!(>_<)サラダも頼む。キプロスのサラダはどこで頼んでも、大抵お野菜の種類も量もいっぱい山盛り。ギリシャでは量も少しだったし、トマトだけとかきゅうりだけっていうときもあったので、サラダは断然キプロスに軍配。でも、ツァチキは絶対ギリシャの方がおいしい。ギリシャのヨーグルトよりも水分が多いみたいで、シャバシャバで水臭い。いろいろ食べ比べると面白いわぁ。

 食べ終わると8時。食後のコーヒーを飲んでまだ粘る。今日は少し寒いから、中で食べることにしてよかったね。だいぶ粘ってたけど、もうお父さんも片付けるみたいなので、さっさとコーヒーを飲んでお勘定してもらう。今日は6ポンド。なんか計算がアバウトなんでないかい?お父さんに「また明日ね」と言われちゃって、すっかり常連さん気分になり、明日もここでディナーを頂くことにする。

 帰って、今後の旅の予定を具体的に立てる。ひとまず、昨日連れが立ててくれた予定をきれいに書き出して、ギリシャ島巡りツアーでコスタスが作ってくれたみたいに予定表を作る。そしてホテルガイドで値段と立地条件を見ながら、第二希望までホテルを決めた。ここまで決めたんだから、明日早速予約入れてもらおう。そしたら、気分もすっきりするしさ。んじゃシャワーを浴びて、今日は早く寝ましょう。10時半就寝。
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